コミュニティ・キッチンをつくる会

 「大田区区民活動情報サイト」登録団体の、任意団体です。

 趣意書

 コミュニティ・キッチンとは?
 コミュニティ・キッチンとは、地域住民による、地域住民のための、手づくり家庭料理の台所・食堂です。それがなぜ地域に必要なのでしょうか?

 栄養障害、食品偽装、食品添加物、孤食など、今日、食事をめぐるさまざまな問題が起こっています。この問題の背景には、都市化、高齢化などの社会現象や、食料の生産・流通・のシステム、労働と家庭のあり方など、多くの要因がからんで、その解決は困難ですが、身近なところでは、「家庭料理」に一つの手がかりがあると思います。

 外食のご馳走も結構ですが、常食するわけにはいきません。健康上もよくないし、経済的にも持ちません。中食の調理済み食品も、どんな食材を使用したのか疑問です。ふだんの食事にはまず「手づくり家庭料理」が一番でしょう。

 しかし、手づくり家庭料理が良いと分かっていても、それを用意できない「人」、あるいは「時」があります。高齢者や単身の方、共稼ぎや子育て中の方など、毎日の食事の用意はなかなか困難でしょう。そうした「人」や「時」のために、確かな手づくり家庭料理とみんなで楽しく食べる食卓を提供するコミュニティ・キッチンが求められています。

 また、人は、他から便宜を与えられるだけでなく、他のために自らの力を発揮できるのも、大きな喜びです。それぞれの特性・能力に応じて、助けたり、助けられたり、「支え合い」の場として、コミュニティ・キッチンは機能します。すわわち、サービスの「利用者」、「提供者」と、一方にのみ固定されずに、地域の多くの人々が、少しずつ仕事を交代・分割する「多勢少力」という発想に立っています。
 それはまた同時に、世代は勿論、職業、趣味その他においてさまざまな人々が、地域を共通項にして交流を深めることにもなります。

 みんなで支え合いながら、「安心な食材を、おいしく調理して、楽しく食べる」、そんな場が地域にあったら、とんなに暮らしの支えになることでしょう。

 会則

【目的】
 本会は、「コミュニティ・キッチン」の理念を地域に広め、その具現化を図ってこれを適正に運営し、もって安心で活力ある地域社会の構築に貢献することを目的とする。

【活動内容】
 当面の活動内容は以下の通り。
1 料理教室や食事会等のイベントを通して、理念と実際の周知を図る。
2 コミュニティ・キッチンのあるべき具体像をプランニングし、適切なメニューの開発を推進する。
3 店舗はすでに用意されているので、サービスを提供するスタッフの確保に努める。
4 ホームページやツイッターによる情報発信を推進する。

【配慮事項】
1 本会およびその運営する店舗は、営利を目的としないが、活動を継続できるよう、財政の健全化に努める。
2 地域住民がさまざまな形で、各自が創造性を発揮でき、それでいて、一定の質を保てるのが理想である。
3 食事サービスの提供にとどまらず、生活や文化の向上につながる視点を大切にする。

【事務局】
 本会の事務局を、マナビー キッチン(大田区西蒲田6-6-1)内に置き、当面会の代表者および事務取扱者を発起人齊藤貞博が担当する。

【入会方法】
 上記趣意書の趣旨に賛同する人は、事務局に申し込んで会員となることができる。会費は無料とする。

トップページへ

(2010.5.1 制定)